屋根リフォーム工事時の軒について、その特徴や役割について

屋根リフォーム工事時の軒について、その特徴や役割について

軒とは住宅の屋根のうち、壁面や窓よりも外側に飛び出している部分のことを指します。
昔からある日本瓦などの屋根では軒の出っ張りはほとんどの屋根で見られましたが、最近の住宅では軒が短かったり無い屋根も増えてきています。

 

軒について、軒先・軒下・軒天って何?

 

軒先

 

軒を使った用語にはいくつかありますが、例えば軒先とは本来は軒の先端部分のことを指します。
ただ、日常的には軒先と言えばその住宅のすぐ前、家の目の前を指すことのほうが多いかもしれません。

 

例えば軒先にクルマを停めるというような言い方がそれに当たります。
この場合、まさか軒の先端部分にクルマを停めているはずがありません。

 

あるいは、軒下という言葉もあります。
軒下とは文字通り軒の下の部分の空間のことです。
急に雨が降ってきたので軒下で雨宿りをしたという言い方はまさにそれに当たります。

 

 

軒天

 

軒先や軒下に比べるとあまり聞きなれないかもしれませんが、軒天という用語もあります。
軒天とは軒天井のことと考えれば分かりやすいでしょう。
要は軒の下面、軒の屋根側ではない、裏側のことを指します。

 

 

軒の機能、主な3つの特徴について

 

軒の三大機能

このような軒ですが、これは決して単に家の外見、見映えをよくするためなどの形式的な意味でだけ設けられているのではありません。
きちんとした意味、合理的な機能があるのです。

 

軒の三大機能と言われています。

 

1. 軒の外壁保護

最も大きなものは壁面の保護です。
もし全く軒のない家があったとしますと、雨天のときには壁面全体に雨が降りかかることになります。

 

確かに屋根に降る雨については雨どいによって集められるでしょうが、軒が全くないわけですから、たとえほぼ無風状態であったとしても壁面には雨が降りかかることになるでしょう。
これは壁面の傷みを早めることにつながります。とくに木造住宅の場合はなおさらです。

 

2. 軒があることによって雨除けになる

ある程度軒が長いことで、多少の風を伴う雨があったとしても壁面や窓に雨が降りかかることを避けることができます。
台風などの暴風雨のときは致し方ないでしょうが、普通の雨のときであれば問題は少ないでしょう。

 

もし全く軒がないと雨がたくさん吹き込むので、雨のときは全く窓を開けることもできなくなってしまうかもしれません。
軒下で雨宿りができるのもこのおかげです。

 

3. 軒による日差しの調整

軒があることで夏場の直射日光が室内に差し込むことを防ぎます。
一方で冬場は太陽が低い位置にありますから軒によって日光が室内に差し込むのが妨げられることはありません。
つまり、夏場は涼しく、冬場は暖かく過ごすことに大いに貢献しているわけです。

 

 

軒の必要性について考えてみました

 

軒の必要性

 

このように軒の三大機能を説明することは軒の必要性について説明しているのとほぼ同じです。
軒は伊達についているのではなく、然るべき理由があってつけられているわけです。

 

ちなみに、軒の出は90センチが基準とされています。

 

もちろんこれにも合理的な理由があります。
風雨をしのげるということよりは日光に関してです。

 

住宅の高さからみて、軒の出が90センチ程度であれば、ちょうど夏場の日光を防げ、かつ冬場の日光は室内に取り込むことができる程度の長さになっているからです。
あまりに長いと冬場でも日光を遮ってしまいますし、逆にあまりに短いと夏場の日光を遮ることができません。

 

もちろん短すぎると風雨をしのげないというデメリットも大きくなってきます。

 

最近の住宅は軒が短いけど大丈夫なの?その3つの理由とは

 

軒が短い理由

しかし、最近の住宅では軒が90センチもないような家も増えてきています。
付近の住宅を見渡してみてもそう感じることが多いのではないでしょうか。

 

最近の軒が短い3つの理由があります。

敷地面積の制約

都心部のように一戸あたりの敷地面接が限られており、また住宅が密集しているようなところでは、どうしても軒を十分に取ることができません。

 

軒も含めて自分の敷地内に収める必要があるのは当然のことで、軒の機能は十分に理解しつつも屋内の面積を優先せざるを得ない事情があります。

 

住宅密集地だから

住宅が密集しているようなところではそもそも長い軒の必要性が減少します。
密集しているために雨など吹き込みようがなくなりますし、日光の差し込みの調節という機能も無関係になってしまいます。

 

木造住宅が減っているため

最近では木造住宅が減り、相対的に風雨から壁面を守る必要性が減少していることもあります。

 

 

軒は長ければ良い訳じゃない!4つのデメリットについて

 

軒のデメリット

ともあれ、では軒は長く取れるのであればできるだけ長くしたほうが良いのかというと決してそうではありません。
長すぎる軒の4つのデメリットを紹介しましょう。

 

軒を長くする分、住宅が狭くなる

敷地面積が十分すぎるほど広いのであればともかく、限られた敷地面積なのであれば軒を長くすることは住宅内部を狭くすることにつながります。

 

日光を必要以上に遮ってしまう

あまりに軒が長いと冬場の日光さえ遮ってしまいます。
ひいては寒い住宅、暗い住宅につながってしまいます。

 

強風に弱くなってしまう

軒はいわば板状に出っ張っているわけですから、外力に弱い点があります。
強風時にダメージを受ける可能性が高くなるわけです。

 

見た目が格好悪い

不釣合いに長いと見た目にもおかしい、頭でっかちな印象を受けることになります。

 

このように軒の長さは不必要に長くしても意味がありません。
屋根リフォーム時には適切な長さの軒を設置するのが一番だと言えますね。

 

 

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